経営者からのメッセージ

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隅 修三 写真
みなさまにおかれましては、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご高配・ご支援を賜り厚く御礼申し上げます。

中期経営計画「変革と実行2011」について
東京海上グループが持続的な成長を実現していくためには、グループ各社が提供する商品・サービス、業務プロセス等が、お客様から「品質」で選ばれ、かつグローバルに競争力を発揮できる態勢を構築していく必要があります。2009年度からスタートしているグループの中期経営計画「変革と実行2011」では、「お客様に品質で選ばれ、成長し続けるグローバル企業グループ」をビジョンに据え、グループ全体が一体となり、スピード感をもって各種取り組みを着実に実行してまいる所存です。

上半期の事業の概要
◆国内損害保険事業
東京海上日動は、すべての業務プロセスをお客様にとって快適で信頼のおけるものとすることにより競争優位性を高め、お客様に品質で選ばれ、成長し続けることを目指しております。
同社は、従来から、商品・事務・システムを抜本的に再構築する業務革新プロジェクト「仕事のやり方抜本改革」に取り組んでまいりましたが、このプロジェクトを定着させることにより一層の業務効率化を図り、付加価値の高い商品・サービスをお客様に提供することによって、収益を拡大することを目指しております。また、お客様に商品・サービスを提供するうえで欠かすことのできない品質基準として定めた「安心品質」の達成に向けた取り組みを推進するとともに、代理店がお客様に提供するサービスの品質を一層向上させるため、新代理店システム「TNet」、代理店の経営課題を分析する「代理店経営羅針盤」等を活用して、代理店支援の強化にも取り組んでおります。さらに、保険募集においてコールセンター、インターネット等を活用する「マルチアクセス」のインフラを整備・活用するなど、お客様との接点の強化に取り組んでおります。
当社がNTTファイナンス株式会社との共同出資により設立したイーデザイン損害保険株式会社は、本年6月から自動車保険の販売を開始いたしました。同社は、携帯電話等のモバイルネットワークやインターネットを活用した自動車保険の販売に取り組んでおります。

◆国内生命保険事業
あんしん生命は、従来から、事業全般の抜本的な業務改革を行う「第二の創業プロジェクト」に取り組んでおりますが、今年度からは、業務の一層の効率化と徹底したコスト削減を図る業務プロセス改革の取り組みを開始するとともに、プロモーション活動の積極展開等に取り組んでおります。また、同社は、お客様のニーズに応える商品の開発に努めており、本年10月には、先進医療と抗がん剤治療を重点的に保障する医療保険・がん保険の新商品を発売するなど、「お客様本位の生命保険事業」を推進することにより、お客様に品質で選ばれ、成長し続けることを目指しております。さらに、「お客様をがんからお守りする運動」を展開しており、商品付帯サービスの拡充に加え、地方公共団体と連携したがん検診情報の提供など、がんの早期発見や罹患後のケアに資するお客様サポートの充実に努めております。
フィナンシャル生命は、銀行窓口販売を中心とした変額個人年金保険の販売を行い、金融機関との連携強化を図りつつ、適切なリスク管理を実施することにより経営の健全性確保に努めております。

◆海外保険事業
当社は、世界トップクラスの保険グループを目指し、海外保険事業の規模・収益の拡大を重要な成長戦略と位置づけ、自力成長に加えM&Aによる取り組みを強化してまいりました。
当社は、昨年買収した英国のキルン社および米国のフィラデルフィア社について、当社グループへの円滑な統合および両社の事業計画の達成に取り組むとともに、当社を含めた3社の強みを融合したシナジー戦略を推進してきております。その結果、両社の事業は順調に推移いたしました。また、東京海上グループは、従来からBRICSおよびアジアの保険市場においても基盤を構築してまいりましたが、今後も各国の経済発展が期待できることから、これらの地域における一層の収益の持続的成長に取り組んでおります。
さらに、東京海上グループの海外保険事業が、これまで実施してきたM&A等を通じて規模および質の両面で大きく進展してきたことをふまえ、経営管理態勢のさらなる強化およびIT等のインフラ基盤の整備に重点的に取り組んでおります。

◆CSR
東京海上グループは、事業活動を通じて社会的責任を果たすととともに、良き企業市民として広く社会の発展に貢献するため、CSR活動の推進に力を入れております。特に、気候変動や地球温暖化の問題に対して積極的に取り組んでおり、東京海上日動では、1999年度から東南アジア5カ国およびフィジーで実施している「マングローブ植林事業」につき、2009年度からは新たにインドを植林地域として加え、今後5年間で2,300ヘクタールの植林を行う計画としております。これにより、1999年からの総植林面積は8,000ヘクタールを超える予定であり、これは100m幅で東京~広島をマングローブ植林した計算になります。また、本年5月からは、お客様にWeb約款の選択が可能となる仕組みを整備し、自動車保険および超保険において紙(冊子)約款からWeb約款への切替を進め、紙の使用量の節減に取り組んでおります。

◆経営成績
わが国経済は、在庫調整の進展による生産の持ち直しに加え、経済政策による個人消費の押し上げ効果が一部に見られたものの、設備投資の低迷や雇用・所得環境の悪化などの影響により厳しい状況が続きました。
このような情勢の下、東京海上グループの当中間連結会計期間の連結経営成績につきましては、次のとおりとなりました。
保険引受収益1兆5,126億円、資産運用収益3,262億円などを合計した経常収益は、前中間連結会計期間に比べて883億円減少し、1兆8,708億円となりました。一方、保険引受費用1兆4,330億円、資産運用費用520億円、営業費及び一般管理費2,763億円などを合計した経常費用は、前中間連結会計期間に比べて1,788億円減少し、1兆7,662億円となりました。この結果、経常利益は前中間連結会計期間に比べて904億円増加し、1,046億円となりました。経常利益に特別利益、特別損失、法人税等合計などを加減した中間純利益は712億円と、前中間連結会計期間に比べて531億円の増加となりました。

東京海上グループは、「お客様の信頼をあらゆる活動の原点におく」という経営理念に基づき、収益性、成長性および健全性を兼ね備えた企業グループとしてさらに発展していくために、グループをあげて業務に邁進してまいる所存でございます。みなさまにおかれましては、なにとぞ一層のご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます。


以 上